のらくろの娘~子猫救出作戦~

のらくろの娘~子猫救出作戦~

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のらくろの娘~子猫救出作戦~

2日ほど、子猫の鳴き声が止みませんでした。
気になって耳をすませてみると、声は隣家の床下から聞こえていました。
猫を飼うはおろか触ったことすらない私でしたが、放っておけなくなり、同じく放っておけなくなった近所の犬好きなAさんと共に、隣家の戸を叩きました。
そして、床に通じる点検口を発見。
光に寄ってくるのでは、というAさんの閃き通り、鳴き声は点検口へ近づいてきました。
その場の発案で投入された、お湯に溶いたク◯ープの匂いが決め手になり、Aさんが無事に確保した子猫。
黒い体の胸と手先に白が混じり、ラベンダー色の瞳をした、片手にすっぽり収まる、本当に小さな命。
彼女が、軒先や車の下にいるのらくろ(猫です)の娘であることは明らかでした。
何とかミルクを飲んでくれ、駆け込んだ獣医さんの所見は「異常なし」。
3時間おきのミルクと排泄が必要な彼女を、Aさんが引き受けてくださることに。
Aさんはできれば引き取りたいとのお考えで、ほどなくご家族や犬達とのお試し同居期間に入りました。

ちなみに、親に捨てられたりはぐれたりした子猫について、獣医さんを介し、里親を見つけるNPOに託す選択肢もあります。
慎重な審査とトライアル期間を経ない限り、里親にはなれないのですが、その理由を聞いて、背筋が凍りました。
「虐待目的で子猫を引き取るケースが後を絶たない」そうです。
子猫の命をもてあそぶゆがんだ嗜好が存在することに、憤りを禁じ得ませんでした。

人の手に救われたのらくろの娘が、もう親元には戻れないとすれば、せめて生まれた場所で育つことができるよう、お手伝いしていければと思います。
そして、生後2週間に満たないと見立てられた小さな命は、ご近所の距離を近づける鎹(かすがい)になりました。
わずかな可能性を信じることが、人を信じることにもつながっていく。
そう思いました。

投稿日: 2017年5月28日takuyatsuchida