イタリア滞在記

「ミラノに行っていました」

ミラノへの里帰り?で完全燃焼したため、
更新が滞ってしまいました(汗)
3月末から4月前半にかけ、ミラノに滞在しました。
2016年の滞在も、今年の2月に東京でコンサートをすることになる
デーボラ・モーリとの再会・共演を始め、盛りだくさんでしたが
今回も旧市街の歴史ある教会でリサイタルをさせてもらうことができ、
デーボラとの再演がミラノで早くも実現しました。
コンサート以外でも、
親友夫妻が授かった娘・カミッラとの対面が、ついにかないました。
ご厄介になったデーボラ宅では、
歌手同士の夫婦でもあるご両親や愛犬シャロンにも再会することができ、
小鳥の声に溢れた別荘にも招いていただきました。
イタリアの人々の温かい心に触れ、
これからの活動の糧をたくさんもらってきました^^
今回のミラノで、より一層強く感じるようになった歌の喜びを、
7月14日のリサイタルで、皆様にお伝えできる準備が整いました。
詳細は追ってご案内します。乞うご期待。

近くて遠いもの

パリのシャルルドゴール空港発のエジプト航空機が墜落し、テロの可能性も示唆されています。
いつも、この類のニュースには呼吸ができない苦しさが伴います。

2015年にパリの街なかで起きた同時多発テロについて、4月のミラノ滞在中に友達と話しました。
アンドレアとパオラの夫妻は、同じ日の21時、つまりテロの発生時刻、中心部の大聖堂「ドゥオーモ」の近くのカフェで開かれた友人の誕生会でピッツァを食べていたそうです。
パリで多くの犠牲を出したカフェでも、同じ9時に友達の誕生日を祝うパーティが行われていたそうです。
ふたりも「他人事とは思えない」と。
日本では、エジプト機の件もあまり報道されていません。
グローバル化で世界の国々が近くなったとは言え、これらの悲劇は遠い国の他人事なのでしょうか…。

土田聡子 イタリア

 



 

イタリア小学校編

ヴァカンス先でも、コンサート出演を始め多くの出会いがありました。
15日の教会コンサートの明くる週、ホストファミリーのお嫁さんが小学校の先生をしているため、彼女の職場訪問ついでに、「いちにちせんせい」をしてきました。
image1 (3)
ミニコンサートでは、日本歌曲がよかろうと「さくらさくら」などを歌うと、小さなギャラリーは少しずつざわつくのですが、やがて集中し、最後には万雷の拍手をくれます。
日本でもアクティブラーニングが大事と言われ始めていますが、ミラノの子供たちは質問を用意できるように鍛えられていて、質問を募ると、たくさんの勇敢な手が挙がります。
「はい!どこからこんなに大きな声が出ているんですか?」
子供たちの個々の想像力に任せてみたいと思い「どこからだと思う?」と聞いてみました。
「はい!胃が動いていたから、胃から!」
「はい!先生の口からシャボン玉みたいなものが出てくるのが見えたから、玉が破裂して声が出るの!」
「ぼく知っている!人が声を出すときには声帯が振動するんだ。歌うときも同じ!」
「声を出すときはDiaframmaを使うんだよ!」
小学生が声帯や横隔膜の機能を知っているなんて。恐ろしいことに、理論的な答えから小学生らしからぬ観念的な答えまで、すべて説得性に溢れていて、ミラノの子供たちの人間力に、質問した方が嬉しい悲鳴です。
そして、最後に恥ずかしそうな手が挙がりました。金髪に青い目の美しい女の子でした。
「私は思います。きれいな声で歌いたい、という心が、声を出させるのだと」

子供たちの思考も、表現も、とても多様でした。
理論的な表現も観念的な表現も、完成されたひとりひとりの人格によるそれでした。
すべての子に表現の機会が与えられ、多様さを否定しない。
もしかすると、「芸術とデザインの国」「職人の国」を支えるひとつの基礎は、初等教育の姿勢にあるのかもしれない、と思いました。

school2


スポンティーニ

 

今ミラノでブレイクし、日本にも4/20現在2店を展開している切りピザのお店です。
今はミラノの中心街、ドゥオーモから続く「ガレリア」に店を構えていますが、実は50数年前からミラノにある、老舗のちょっとしたトラットリアだそうです。
私のイタリアのお父さん「バッボ・フランコ」は若い頃、日本でいう表参道のようなブエノスアイレス通りの近くで、サラリーマンとして働いていました。
そして、ブエノスアイレス通りから一本入ったところにあったスポンティーニ1号店に毎日のように通っていたそうです。
店のご主人のこともよく知っていたそうで、まさかこんなにブレイクするとは!と喜んで、1号店の場所に連れて行ってくれたついでに、バッボ自身が昔住んでいた家を教えてくれました。

バッボ・フランコの息子さんで、私の親友のアンドレアとガレリアでスポンティーニを頂きました。

image2

 

ミラノのサン・ロレンツォ教会でのコンサート

 

 

image1 (9)

ミラノのサン・ロレンツォ教会でのコンサート。
先だっての日記にも画像を掲載した身長196㎝のビクトル・アンドリーニと共演しました。
身長差が40センチあると、気で大きく見せるにも限界があり(笑)、デュエットにはやはり無理がありました。
恋人同士の歌のはずが、お父さんにあやされる子供みたいに腕にぶらさがってた…。
と、聴きに来た友人達に大笑いされました。
ピアノのデーボラとのカデンツァの掛け合いでは、10年のブランクを感じさせないほど息がぴったりでした。
音楽性はやっぱりぴったりだね。距離も経験も考えるに足らない。
と、本能が震えた演奏でした。

 

image2 (5)

image1 (7)

土田聡子 イタリアコンサート 会場1

土田聡子 イタリアコンサート 会場2

教会正面からと、この教会の目の前にある柱の遺跡。柱の事をコロンナというので、歌った場所がteatroコロンナというのでした。

image1 (1)
薔薇だけで50本近く、、、とても沢山の花束を頂きました!

 

 

ミラノのホストファミリーと、、

b44d3ca500eba51627e54805e53dc63c_s

昨14日は、ミラノ時代のホストファミリーのバッボ(イタリア語でお父さん)とスカラ座美術館に行きました。
10年前はイタリア語もままならずわからなかったことが、今回で全てクリアに。
例えば、ハープのような形のギターといった古楽器「リーラ」。
ユーロ導入前のイタリアの通貨・リラの語源になった楽器です。
あとでホストファミリーの次男のお嫁さんのパオラに聞いたら、リーラの歴史は古く、なんと1200年代から親しまれているとのこと。
その証拠に、一番小さかった通貨1000リラ札にはリラが描かれているのだそうです。
パオラは聡明で、ミラノ大の歴史学科のドクターを持っています。
歩く辞書と一緒にいるようです。
そして、ミラノの象徴であるヴェルディコーナー。
前はあまり気に留めて居ませんでしたが、デスマスクやお葬式の写真に加え、なんと髪の毛が飾ってありました。
親族が亡くなると髪の毛を少しだけペンダントトップに入れて身につける習慣があるのですが、何とも生々しい展示です。
スカラ座美術館のあとは、ミラノの象徴ドゥオーモへ。
観光客は入るだけで5ユーロ、屋上に行くなどを含めると11ユーロ払わなければならなくなったようです。
左側の扉からお参りに行くだけだったので、バッボと中へ入りました。
実は、2012.8.31に亡くなったカルロ マリア・マルティー二枢機卿のお墓にお参りに来たのです。
先先代法王のジョバンニパオロ亡き後、現代化に寛容で、かつ何より他の宗教との調和を求めた卿のパパ様就任を、誰もが待ち望んでいました。
TVで放映された数々のインタビューでの彼の言葉は、ミラノ留学時代の色々な困難の中、胸に沁みいったのを覚えています。
こうして、偉大なる人物のお墓参りはゆっくりと終わりました。

image6
ミラノの現在の風景(現在もこんなに古い路面電車が健在です。)

image1 (8)
ホストファミリーのバッボ

 

リハーサル

昨日は、15日にミラノのサン・ロレンツォ教会で出演するコンサートのリハーサルをしてきました
10年振りに会ったピア二ストのデーボラ・モーリは当時と変わっていなくて「良かった!お互いわからないくらい歳取ってたらショックだよねー」と笑いました。
共演するバスのビクトル・アンドリーニの身長は、なんと196㎝
舞台で並ぶと、より一層小さい人に見えそうですが、気で大きく見せるように頑張ります(笑)

image1 (6)


1stアルバム 「La LUCE」 発売中
全13曲 2500円(税別)

laluce

~収録曲~

1 ステッツァ (別れの曲) (ショパン)
2 劇音楽「パリザティス」~夜鳴きうぐいすとバラ (サン=サーンス)
3 ヴィラネル (デラックァ)
4 歌劇「つばめ」~ドレッタの夢 (プッチーニ)
5 歌劇「アタランタ」~親愛なる森よ (ヘンデル)
6 そばにいることは (ローザ)
7 カディスの娘たち (ドリーブ)
8 ジョスランの子守唄 (ゴダール)
9 歌劇「ラクメ」~鐘の歌 (ドリーブ)
10 喜ばせてあげて (ベッリーニ)
11 「三つの未刊のアリエッタ」~熱烈な願い (ベッリーニ)
12 歌劇「清教徒」~あなたの優しい声が (ベッリーニ)
13 春の声 (J.シュトラウス2世)

 

小さな教会

kirchemiland

ミラノ・スカラ座からそう遠くないサン・フェデーレ教会の片隅に、誰も気づかない小さな教会があります。
普段は入ることができませんが、今日はたまたま入れました。
この小さな教会が1400年代に建てられた頃は、スカラ座と同じ敷地内にありました。
ここは24時間いつでも出入り可能で、スカラ座で演奏するアーチスト達がゲン担ぎで本番前に訪れ、
終わるとまたお礼参りに花を持って現れたと言われています。
そういえば、プッチーニのオペラ「トスカ」も、ヒロインで歌手のトスカが教会のマドンナに花を捧げるシーンから始まります。
なるほど、日本で神社に行くように、この国では教会に行くのだな、と、地球の反対側の慣習を身近に感じたのでした。

ミラノでコンサート

急なお話ですが、コンサートが決まりました!!

4月15日20時(現地時間)からミラノのサンロレンツォ教会です。

バスのビクトル・アンドリーニ、旧友で今はミラノのスカラ座でも働いているピアニスト、デーボラ・モーリと春のコンサートをします!

お近くにお住まいの方、ミラノにご旅行の予定のある方は是非、お越し頂けると嬉しいです。

 

チラシ

<日時>
2016年4月15日(金)
20:00(現地時間)

<出演>ソプラノ:土田聡子
ピアノ:デーボラ・モーリ
バス:ビクトル・アンドリーニ

<会場>
サンロレンツォ教会
ミラノイタリア